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事業内容
蓄電池
- 作成:2026.09.03
- 更新:2026.09.07
「新しい蓄電池は買えるのに、古い蓄電池を処分できる会社がどこにもない」――リフォーム工事の現場で、こんな事態が実際に起きています。 2010年代に普及が始まった家庭用蓄電池は、寿命が10〜15年といわれています。つまり2020年以降、寿命を迎えた蓄電池が市場に出始めているのです。ところが、蓄電池のリサイクル手法は長らく確立されておらず、処理を引き受けられる会社はほとんど存在しませんでした。廃棄物のプロである処理業者ですら「うちでは受けられない」と口を揃える、典型的な処理困難物です。 本記事では、既存の取引業者すべてに処分を断られた大手リフォーム会社S社様に対し、光洲産業が処理ルートをゼロから開拓し、継続的な回収スキームを構築した事例をご紹介します。1件の「どこにも頼めない」相談が、月50〜100万円規模の継続取引に発展するまでの経緯を、担当営業のNグループ長のインタビューをもとにまとめました。
大手リフォーム会社 S社 様(リフォーム工事現場から排出される家庭用蓄電池の回収・処理)
目次
案件概要
【お客様】
大手リフォーム会社 S社 様
【現場】
東京都内・神奈川県内のリフォーム工事現場(まれに埼玉県も対応、遠方は別途料金)
【品目】
家庭用蓄電池(電子マニフェスト上の分類:廃電池/廃棄物処理法上:金属くず・汚泥・廃プラスチック類の混合物)
【規模】
2024年頃から年間約10件、累計約20件を処理。1回あたりの処分量は100〜200kg
【スキーム】
光洲産業が収集運搬、電池処理専門会社 E社(神奈川県内)にて処分
【担当】
営業・Nグループ長(営業歴12年)

背景:これから急増する「使用済み家庭用蓄電池」
家庭用蓄電池は、太陽光発電の普及や災害対策への関心の高まりを受けて、2010年代から一般住宅への設置が広がりました。それ以前は住宅に蓄電池が付設されていること自体がまれで、「住宅から蓄電池が廃棄物として出てくる」という事態を、廃棄物処理業界は想定していなかったのです。
しかし、蓄電池の寿命は10〜15年。普及初期に設置された製品が、2020年以降つぎつぎと寿命を迎え始めました。リフォームや建て替えのたびに使用済み蓄電池が発生する一方で、処理体制の整備は追いついていません。国産メーカーの中には自社製品を引き取るメーカーもありますが、引き取りを行っていないメーカーも一部にあり、そうした製品は文字どおり「行き場のない廃棄物」になってしまいます。
さらに近年は、経年劣化したリチウムイオン電池による発火事故が社会問題として大きく報じられるようになりました。使用済み蓄電池は「処分先がない」だけでなく、「放置すれば事故につながりかねない」リスクを抱えた廃棄物なのです。
課題:取引先すべてに断られた「行き場のない蓄電池」
既存の処理業者は全滅。紹介を頼りに光洲産業へ
リフォーム工事で蓄電池の入れ替えが発生した際、S社様は、当時取引のあった廃棄物処理業者すべてに処分を断られてしまいました。新しい蓄電池への入れ替え工事は決まっているのに、古い蓄電池の処分先だけが決まらない。施主様を待たせるわけにもいかず、非常にお困りの状況でした。
実はこの時点で、S社様と光洲産業には直接のお取引はありませんでした。それでも、以前から面識のあったご担当者様が「既存の取引会社にすべて断られてしまった。光洲産業で何とかできないか」と、当社のNを頼ってご相談くださったのが、この案件の始まりです。
なぜ蓄電池の処理はこれほど難しいのか
蓄電池の処理が困難だった理由は、大きく3つあります。
- リサイクル手法が未確立:当時は廃棄物として排出される数自体が少なく、特に大型の電池をリサイクルするノウハウを持つ会社がほとんど存在しなかった
- 受け入れ先の不足:処理会社が敬遠する品目であり、そもそも受け取ってくれる会社が少なかった
- 重量物であること:1人では持ち上げられない大きさ・重さのため、搬出の段階から対応できる業者が限られた
つまり「処分先がない」「運べる業者もいない」という二重の壁があったのです。放置すれば、施主様は新しい蓄電池に入れ替えられず困ってしまいます。さらに、経年劣化したリチウムイオン電池には発火のリスクもあり、時間の経過とともに危険性は増していきます。
光洲産業の対応:処理ルートをゼロから開拓
「絶対に断らない」――1か月かけて処理先を探索
蓄電池の処理は、営業歴12年のNにとっても初めての案件でした。小型のバッテリー類は扱った経験がありましたが、住宅用の大型蓄電池は前例がありません。周囲に頼れる実績もない中で「ここで断ることもできた」案件でした。それでも、断るという選択肢は取りませんでした。光洲産業には、社内共通の行動指針があるからです。
やったことがない案件でも、絶対に断らない。お客様の要望を叶えられるかどうかは一旦持ち帰り、必ず手を尽くして探す。(営業担当・Nグループ長)
Nは処理できる会社を1から探し、約1か月かけて、電池処理を専門とするE社(神奈川県内)との処理ルートを確保しました。E社は当時、光洲産業としても取引のなかった会社です。「既存の取引先の中から選ぶ」のではなく、案件のために新しい処理ルートそのものを開拓した形になります。
そこから契約・請求の流れの整備まで含めて、初回のお問い合わせから約2か月で回収体制を構築。以降は継続的なスキームとして安定稼働しています。
大手企業のコンプライアンス要件にも対応
排出事業者であるS社様は、コンプライアンスを重視される大手企業です。「新しく見つけてきた処理会社です」という説明だけで契約が進むことはありません。実際に、排出事業者様から「処分先を自分たちの目で確認させてほしい」というご要望がありました。
光洲産業は処理先を「探してきただけ」で終わらせず、排出事業者様とともに処分場の現地視察に同行。処理フローを実際に確認いただき、安全で優良な会社であることを確かめたうえで契約を締結しました。処理ルートの開拓力だけでなく、開拓したルートの信頼性をお客様と一緒に検証するプロセスまで含めて、大手企業の与信・監査基準に耐えるスキームを整えています。
現場に合わせた回収:重機の入らない戸建でも人力で搬出
回収には平ボディ車または2t・4tのダンプ車で現場へ伺います。ただし、蓄電池の回収現場の多くは戸建住宅。重機が入れないことがほとんどです。そのため搬出は複数名の人力で行い、お客様側にもご協力いただく体制を組んでいます。
安全面の段取りも欠かせません。蓄電池は端子部分がむき出しのままだと、金属部分に触れた際に漏電するおそれがあります。そこで回収前に、端子部分の絶縁処理を必ずお客様にお願いしています。「回収に行く」だけでなく、事前の前処理から搬出方法まで、現場の条件に合わせて設計するのが光洲産業の回収です。
透明性の高い見積もり・請求
処理困難物は前例が少ないぶん、「見積もりの根拠が分からない」という不安がつきものです。光洲産業では、見積もり段階でメーカーの品番を調べ、メーカー公表の製品重量に基づいた正確な数値でお見積もりを提示します。
回収後は、台貫(トラックスケール)での計量データを根拠としてkg単価で請求し、マニフェストにも計量値をそのまま記載。見積もりから請求、法定書類まで数字が一気通貫でつながる、透明性の高い運用を行っています。
さらに特筆すべきは、コストを最優先にした「振り分け提案」です。国産メーカーの蓄電池には、メーカー自身がリサイクルを受け付けているものと、受け付けていないものがあります。お問い合わせをいただいた段階で品番を確認し、「このメーカーならメーカーに問い合わせた方が安く済みますよ」とご案内。メーカーで処理できないものだけを光洲産業がお引き受けします。自社の売上よりもお客様の総コストを優先する姿勢が、結果として長期の信頼につながっています。
法令対応:許可・マニフェストもワンストップ
この処理に必要な産業廃棄物収集運搬業許可(金属くず・廃プラスチック類・汚泥)は、東京都・神奈川県・埼玉県で既に保有しており、許認可面での待ち時間なくスムーズに対応できました。
電子マニフェストについても、「この蓄電池はどの品目に該当するのか」という分類を事前に排出事業者様へ丁寧に説明し、処分業者との間に立って適正な運用を実施。お客様が知らずに法令違反リスクを抱えるようなことがないよう、排出から処分完了までの流れ全体を光洲産業が管理しています。
成果:スポット対応から、正規の廃棄物パートナーへ
S社様は、光洲産業が長年営業アプローチを続けながらも、なかなか取引に至らなかった会社でした。既存の取引業者が固まっている大手企業に、新規の廃棄物処理業者が食い込む余地は通常ほとんどありません。
その扉を開いたのが、誰も受けられなかった蓄電池案件でした。この件をきっかけに、蓄電池だけでなく太陽光パネルなどの処理困難物についても「まず光洲産業に相談しよう」という関係が生まれ、約1年間の継続取引を経て正規業者としてご登録いただきました。現在では、処理困難物に限らない通常の産業廃棄物も委託いただいています。
- 蓄電池案件:東京都内・神奈川県内の案件はすべて光洲産業へ依頼いただく体制に
- 通常廃棄物の取引:月50〜100万円規模の継続的なご依頼に発展
- 処理困難物(太陽光パネル等)の相談窓口として信頼を獲得
数年間の営業活動でも開かなかった大手企業との取引が、「どこにも頼めない1件」に手を尽くしたことで実現した――処理困難物対応が、そのまま最強の営業になった事例です。
なぜ光洲産業は「処理困難物」に強いのか
この事例に表れている光洲産業の強みは、次の3点に整理できます。
- 断らない文化:初めての品目でも必ず持ち帰り、手を尽くして処理方法を探す。これは担当者個人の姿勢ではなく、社内共通の行動指針
- ルートを「開拓」し「検証」する力:既存の処理網で受けられなければ、専門処理会社を新規に探し出し、現地視察までお客様と同行して信頼性を確認する
- 法令・実務のワンストップ対応:収集運搬許可(東京・神奈川・埼玉)、電子マニフェストの品目整理、計量に基づく透明な請求まで、排出事業者の管理責任を支える体制
加えて、廃棄物を廃棄物として処理するだけでなく、有価物としてリサイクルにつなぐルートの探索にも力を入れています。実際に、電子機器の一部は有価物としてリサイクル会社へおつなぎした実績もあります。「処分費を払う」以外の選択肢まで含めて提案できるのが、光洲産業の処理困難物対応です。
担当者からのメッセージ
営業歴は12年になります。建設系の廃棄物に限らず、何でも受け入れできる体制を構築しようと取り組んでいます。どんな状態のものでも、まずはご相談ください。廃棄物を「廃棄物ではない方法」で処理するルート、つまり有価物としてリサイクルにつなぐ道も一生懸命探しています。実際に電子機器の一部は有価でリサイクル会社におつなぎできています。そういったご相談もお待ちしています。(営業担当・Nグループ長)
よくあるご質問
Q. 対応エリアはどこまでですか?
A. 東京都内・神奈川県内を中心に対応しています。埼玉県などの遠方についても、別途料金にてご相談いただけます。
Q. 費用はどのように決まりますか?
A. お見積もり段階でメーカー品番から製品重量を調べ、正確な数値でご提示します。回収後は台貫での計量データに基づくkg単価での請求となり、マニフェストにも計量値を記載します。
Q. メーカーが引き取ってくれる製品かどうか分かりません。
A. お問い合わせの際に品番をお知らせいただければ、メーカーリサイクルが可能な製品かどうかを確認し、メーカーに依頼した方が安価な場合はその旨をご案内します。メーカーで処理できないものだけをお引き受けします。
Q. 蓄電池以外の処理困難物も相談できますか?
A. はい。太陽光パネルなどの処理困難物や、前例のない品目についてもまずはご相談ください。処理ルートがない場合でも、ゼロから探して構築します。
蓄電池・処理困難物の処分でお困りの方へ
「取引業者に断られた」「そもそもどこに頼めばいいのか分からない」――家庭用蓄電池、太陽光パネルをはじめとする処理困難物は、光洲産業にご相談ください。
処理ルートがない場合でも、ゼロから探し、お客様とともに適正処理を確認したうえでスキームを構築します。1件のご相談から、貴社の廃棄物管理全体を支えるパートナーシップへ。現地確認・お見積もりのご相談は、お問い合わせフォームまたはお電話にて受け付けています。
※掲載写真はすべてイメージです。